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令和の御代の日本と世界を考える

日本人の未来を守るためにできること

日本は1940年の時点で「皇紀2600年」を祝った、世界でも類例をみない古い国といえるかと思います。

そこで思い出すのは、かつて予備校の古典の先生が語ってくれた忘れられない言葉です。それは古典として習っている『源氏物語』や『枕草子』が生まれた平安時代は日本語の文法がもっとも整合性をもっていた時代であり、以降、文法が乱れてきているというのです。

ビックリしました。なぜなら、1300年あまり前、そんな大昔に既に日本語の文法は完成しており、頂点に達して、現代に至るまで崩れ続けていると指摘しているのですから。

そうすると、日本語、言い換えれば、大和言葉は今から1300年あまり前の全盛期を迎える以前、さらに長い時間をかけて磨かれてきたはずだということです。

これが気にならないはずがありません。皇紀2600年がまんざら空想ではないということの証でしょう。

そういう思いを強く持ちながら、長い月日が経ち、21世紀に入った今、考古学での驚くべき発見や遺伝子研究などを通じて様々なことが分かってきました。

有名な縄文土器はすでに1万6000年あまり前には作られており、世界でも最も古い土器であるばかりでなく、6000年あまり前の縄文の遺跡からはお米の化石・プラントオパールが見つかり、お米作りがもう始まっていたことをにおわせています。

さらに古いものとしては、磨製石器も世界最古級のものが4万年あまり前の地層から発掘されており、まさに旧石器時代の先端技術がこの日本の国で生まれていたということです。しかも、全国で1万か所以上の遺跡が見つかっており、同時期の朝鮮半島にはわずか40ヵ所ぐらいしか見つかっていないということを比較すれば、既に当時、いかに日本が繁栄していたかが分かるというものです。

同様に、漆器がまだ中国大陸ではほとんどめったに見られない太古に、しかも中国で発見されたものよりも品質的にかなり優れた漆器が日本では数多く出土しています。英語のJapanは「漆(うるし)」という意味もあり、まさに言い得て妙という感じです。

また、これも世界でもっとも古いと思われる舟を作るための工具も日本から出土しているのです。

こんないろいろな発見から、日本はいかに古い時代から優れた文化・文明が始まっていたかが分かるというものです。

それもそのはずだと思うのです。

遺伝子で見れば、男系の子孫がたどれるY染色体・ハプログループというものがあり、日本人はそのDグループに属しており、このグループは7万年ほど前に地中海・中近東あたりで誕生したようです。

Dグループは広くはDEグループに属し、Eグループはユダヤ人に多いのです。

現生人類は今から10万年ほど前にアフリカで誕生した言われており、アフリカ大陸から出た人類の最初期のグループがDEグループだと思われます。ちなみアフリカの黒人はA、Bタイプ、つまり最初の現生人類のグループであるのです。その後、Cタイプがアフリカ大陸から出て広がっていったようです。

以上の事実を踏まえれば、ユーラシア大陸を西から東へ、多くはおそらくは気候の温暖な海岸沿いを少しずつ移動して、3~4万年かけて日本列島に到着したグループが豊かな自然植生を持つこの日本列島に定着して繁栄したと思えるのです。

その途中、いまで言う雲南省あたりで野生イネと出会い、その栽培に成功して、ジャポニカ種という言われるお米を携えて、日本列島に渡ってきたのでしょう。

考古学的な発見をもとに考えれば、その後、ほとんど無人だった朝鮮半島へと一部のグループが渡ったので、縄文土器朝鮮半島の南部を中心に出土しているのです。なお、さきほども触れたように、朝鮮半島からわずかですが、石器時代の遺跡が見つかっていますが、その後、5000年あまりにわたって半島では人類の痕跡が見つかっていません。これは韓国の博物館の資料でも示されています。

ちなみに、中国人に多く見られるOタイプは、DEタイプから数万年遅れて、ユーラシア大陸のどこかの段階で分岐して生まれたハプログループであり、実に彼らは、当時中国大陸に既に定着していた、将来日本人になるDグローブを追い出したのではないかと想像されます。

時代を下って、同様に朝鮮半島でも、北からやってきた中国人に多く見られるOタイプの系統の種族が南下してきて、彼らは平和に暮らす倭人の集落に襲いかかってきたのでしょう。この侵略は長年続き、最後には歴史時代に起こった事件、百済の滅亡や白村江の戦いでの敗退により、倭人朝鮮半島から完全に追い出されたとみるべきでしょう。

これは学校の歴史が教えるものとはかなり違った歴史認識なので、ほとんどの日本人には受け入れられない歴史かもしれませんが。ただ注意を喚起したいのは、江上波夫がとなえる騎馬民族征服王朝説や、米作りや仏教などは朝鮮半島経由で日本に文明がもたらされたと考える歴史観とはまったく異なる世界がそこに見えてくるということです。

学校で教えられる歴史観の背景には、実のところ、敗戦後、そのように歴史を改めるようにせよ!と言うGHQや、あるいは、朝鮮人から脅しがあったという事実があまり国民には知らされていないのが残念です。


ちょっと脱線しましたが、先の話に戻れば、韓国人の遺伝子を調べれば、その痕跡が残っていることが見て取れると主張する研究者もいます。たとえば、女系の遺伝子はミトコンドリアで調べられますが、この遺伝子を調べると韓国の女性の中には日本人と同じタイプのものがかなり残っていることが知られています。しかし、男系のY染色体では、日本人と同じタイプのものはいないのです。

これを現実的な表現をすれば、日本人の男性は虐殺されるか、ほうほうのていで朝鮮半島から日本へ逃げ帰ったということであり、日本人女性はその場で婦女暴行を受け、強姦されて、現代の韓国人の女性の遺伝子の中に残ったということです。

つまり、現代において、今、チベットウイグルその他で中国共産党がやっている「民族浄化」と同じ手口だと言えるのではないでしょうか。だから、国際社会は、危険な中国共産党を封じ込めることに同意して、そうした安全保障上の体制を構築しつつあるというのに、この日本は与党の中にも親中派がたくさんいるという、はなはだおかしな事態になっていると思うのです。